飛行機が、ちょっとでも揺れると怖いです。
「なにっ!?!?!?今のなに!?
なになに?!(;´Д`)」
と、いちいちビクついては心の中がザワザワザワ・・・
そして完全無言となり、「揺れ」のみに神経が集中。
一度や二度でおさまるならまだしも、最初から最後まで揺れっぱなしなんて日には胃に潰瘍ができそうです。
にもかかわらず旅をこよなく愛するという葛藤を抱えた身としては、なんらかの対策を取らねばならないと考え、十数年かけて編み出した方法を皆さんにシェアしようと思います。
1. まずはスチュワーデスの顔色をチェック。
これは言われなくてもみんなやってると思いますが、基本中の基本として。
私は揺れた瞬間に周囲を見回しCAを探す。
その時彼女たちの顔色がよければセーフ。その飛行機は安全です。
特にいいのは、揺れているのに2名体制で食事のワゴンを運んできたりした時です。
揺れなど無いかのように微笑みながらジュースをサーブする姿は天使に見えてしまう。
以前、結構なレベルの揺れが続き、完全に精神崩壊しそうになっていた時に、カーテンの向こうから免税の販売をしにCAがやって来た時には、思わず抱きついてしまいそうになった。
ただ、もしCAがちょっとでも焦った顔をしたり(←別に焦ってないのかもしれないが疑心暗鬼になっているためそう見える)、急いで各所(コックピット?管制塔?)に連絡を取っていたり(しているように見える)、そんなものを見てしまった瞬間 「ああ、もうだめだ。終わった。今まで色んなことがあったな・・・。お父さんお母さんにもっと親孝行すればよかったな・・・。部屋にある人に見られちゃマズイもの処分してないな・・・ヤバイな。」と、色々なことが走馬灯のように駆け巡ります。
そこでCAの皆さんに声を大にしてお願いしたいのは、
「まぎらわしい表情・まぎらわしい動きはやめて!!!!!!!!!!!!」
揺れた時はとくに、意識的に微笑んでほしい。それだけで多くの乗客の胃潰瘍を予防できる。
2. 逐一アナウンスをする機長さんの便に乗る。
以前全日空にいらした、山形機長。彼は詩的な機内アナウンスをすることで有名ですが、揺れについてのアナウンスも最高です。
世界で最も安全な翼を伸ばします、ANAにご搭乗、誠に有難うございます。時折、揺りかごのような心地よい揺れがあることもございます。できるだけ、気流のよいところだけ選んで飛行しますが、突然、天使のイタズラがあり、強く揺れることもございます。お座りの間は座席ベルトをしっかりとお閉め下さい。特に強く揺れましても、飛行の安全性には、まっっっっっったく影響ございません。
本日の飛行ルートの天候は、おおむね良好ではございますが、時おり天使の気まぐれで、ゆりかご、ブランコのように軽く揺れる場合がございます。揺れましても飛行には、まっ (約5秒間の間) ったく 影響ございませんので、どうぞご安心くださいませ。完璧な操縦で、皆様に快適で安全な空の旅をお約束致します。
山形機長以外にも、揺れたらすぐさまアナウンスを入れてくれる機長さんもいる。「ただいま気流の悪い場所を飛んでおります。お座席のシートベルトをしっかりとお締めになり・・・。」
たったこれだけでもいいのです。
うん、現在の状況がそういうことなら納得しますよ。何かコメントしてくれさえすれば安心するんですよ・・・。
長いこと揺れてるのに一向にアナウンスがないと、
「コックピット内が大変なことになってるのでは!!!!!」
と余計な想像を膨らませてしまう。
是非とも面倒がらずにアナウンスをお願いしたい。(また航空会社の人にお願い。)
この機長さんの便に乗りたい♩という指名はかなり難しいと思いますが、CAなど内部に知人がいる人は機長の搭乗予定がわかるかもしれない。
3. 乱気流ごときで落ちた例は歴史上でもめったにない。
どんなに揺れが大きいと感じても、それが原因で落ちるということは、これまでの長い航空機の歴史の中でもそうそう無いといいます。確かに、ものすごい乱気流など想定して作られているだろうし、ここは素直に現代の技術を信用したい。
4. 翼がパッタンパッタンしてるのは大丈夫。
窓側の席に座ると、翼が見えますが、私は昔、この翼がひどく華奢なものに思えて、
「こんなのに命をかけるのか!」
と不安になった。
しかもなんかうっすーい板みたいなのがパッタンパッタンいってる!!!!
これ、取れて飛んでっちゃうんじゃないの?大丈夫?と。
しかし航空機に詳しい知人によると、あれは動翼とかラダーといって構造上必要なもので、ああでなきゃダメらしい。
これを聞いてから、あの薄板が動くのも安心して見ていられるようになりました。
5. ファーストクラスの人たちを想像する。
ファーストクラスの乗客というのは、映画スターなどのセレブだったり、政治家などの要人だったり、スーパーリッチだったりと、基本かなりの強運体質である。そんな人たちと、自分は運命を共にしている。ということはこの飛行機が落ちるわけがない。そうに決まってる。
6. 3日後の自分を想像する。
人間、実現しないことは想像できないという。
未来の自分、それも近々の自分の姿を明確にビジュアライズするのだ。
久しぶりに日本に帰って、納豆を食べている姿・・・・テレビを見ている姿・・・・・。
それが想像できれば、その便は決して落ちない。
思考は現実化する。と偉い人も言っているしスピリチュアルの人も言っている。
これは本当に効果絶大で、心が安定します。
7. 家族や知人にお土産を買う。
これも上と同じこと。
土産を買うという行為は、3日後の自分が生存するという現実を先に作る事なのです。
家族に土産を広げている姿、「へーありがとう~」と言って受け取る友達の姿が想像できるだろう。
以前は「土産物なんて一個も欲しい物ない。しょーもないもの買って来られたってむしろ迷惑」ぐらい思っていましたが、そう思うようになった日から私はしっかりお土産を買うようになった。「いやげもの」に属するような地名入りのマグネットでもキーホルダーでも何でもいい。もし現地で買っていなかったら機内免税品販売です。それがあなたの命を救う。
この中で、最も気に入っているのは実は7です。
未来の自分が生存する事実を先に作り、自分も助かり家族も喜ぶ。
いいことづくめのおすすめの方法です。
是非、次回から飛行機に乗る際に実践し、快適な空の旅を!
ではでは。
もっと安心したい方はこちらでお勉強を。
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